老後のことを考慮し、上がり框のないフラットな玄関に。ご夫婦で長く快適に暮らしていくために安全性を重視した、ご主人のご要望が実現しました。

玄関を入って正面に設けたニッチには、ウイスキーのコレクションがずらりと並びます。お酒自体がインテリアの主役となり、まるでバーに入ってきたかと錯覚するような空間に仕上がりました。

16帖のリビング・ダイニング。勾配天井の効果により、圧迫感なくゆったりとした広さを感じられます。床材は、LIXIL ラシッサDフロア/チークをご採用。深みのあるチークの床がダークな色味のインテリアと調和しています。

キッチンはグラフテクトを採用されました。セラミックタイルのような質感が特徴的な「メルクリオ」。奥さまが一目ぼれされ、キッチンを中心にLDKを作り上げました。

キッチン背面には、ご主人が集められた年代物のウイスキーをディスプレイする飾り棚を設けています。夜にはペンダントライトで照らされるキッチン全体が、バーのような居心地の良い空間に。また、キッチンに隣接したパントリーには冷蔵庫を収めているので、生活感を感じさせません。

家づくり当初から「お酒を飾るコーナーが欲しい」というご主人からのご要望に対し、飾り棚を担当アドバイザーがご提案。３Dで高さや遠近感、空間の見え方を確認いただきながら、打ち合わせを重ねて実現しました。背面収納の隣にはワインセラーを設置されるご予定です。

天井のティファニーブルーのクロスが印象的な洗面室。ミラー上部のマリンライトや真鍮のコンセントカバー、トグルスイッチなどお施主様のこだわりが随所に見られます。インテリアコーディネーターから提案したカウンターは、洗濯物を畳んだり、アイロン掛けをしたり等の作業スペースとして重宝されているとのこと。

奥さまがお好きなムーミンのクロスをトイレのアクセントに採用されました。シンプルで落ち着いた色合いですが、照明を受けてパールで浮かび上がる絵柄が可愛らしいクロスです。トイレは将来のライフスタイルを考えてゆったりとした広さを確保。また、手摺を付けられるように下地を入れています。

布団で就寝派のご主人のご要望を受け、小上がりの就寝スペースを主寝室に設けています。移動や掃除をしたり、マットレスを干したりするのが手間というベッドのデメリットが解消される上、少し腰かけてくつろいだりするのにもちょうど良いスペースになりました。

リビングから繋がるウッドデッキは、洗濯物干しのほか、奥さまがハーブを育てたり、お茶をしたりと外での時間を楽しまれています。

外壁は、【KMEW ネオロック 光セラ16/ニティ　QFダークチタンブラウン】と【KMEW ネオロック 光セラ16 セラトピア/シャトレーブリックⅡ　QFシャトレチタンブラウン】をご採用。レンガ調×ダークな色味の外観は、海外のウイスキー蒸溜所をイメージしています。

約114坪の敷地に延床27坪の平屋の住まい。建物を敷地の北側に寄せ、アウトドアがお好きな奥さまのためにお庭のスペースを広く確保しています。将来はお庭で畑やBBQを楽しみたいと語っていただきました。