家族が毎日の生活の中でふれあいを持ちながら、永く健康に暮らすために、家はどうあるべきだと思いますか?まず大事なことは、目先の要望だけではなく、10年後・20年後の将来をイメージしていくことです。具体的な間取りを考える前に、まずはこれからの住まいづくりで考えたい、4つの方向性をご紹介します。
空間の広がりを感じながら、長期間暮らせる住まい
個室の独立性や快適性に重点を置き過ぎると、閉鎖的な家になってしまうことがよくあります。こうなってしまうと、通風や採光が不十分なだけでなく、家族間のコミュニケーションも制限されてしまいます。したがって戸外との繋がりを大切にすることで、平面的にも空間的にも広がりのある造りがオススメです。また、家は使い捨てではなく、世代を越えて住み継ぎたいものです。そのため、建物を支える構造をしっかりつくる、家族の将来的な変化に対応できる造りにすることも大切です。
自然と共に暮らす住まい
日射や風通など、自然エネルギーを最大限に取り込むことができ、1年間を通してエネルギーの無駄なエネルギーを使わない家にしたいですね。実際に、今はこうした自然エネルギーに配慮した住まいが増えています。なるべく自然素材を用いることを意識することで、体への負担が掛からないつくりにすることも出来ます。
家族と地域が繋がる住まい
子育て中だったり、高齢の方がいたりする家庭は、周囲の方の助けを借りる機会が出てきます。それには、人の迎え入れやすい造りであることが大切です。
また、家の外観や庭のつくりも、住み手だけのものではないと考えましょう。町の雰囲気は、家の集積で決まりますので、周囲への配慮が必要となります。
間取りを考える上でいくつかの約束事も・・・
もちろん、間取りを考える上で、いくつかの約束があります。
◯「家族が揃う場所を1つの空間に作ろう」
→リビングやダイニング、座敷など、家族が揃う場所は家の中心となる空間です。広がりのある空間を心掛けて、一体感を感じられるつくりにしましょう。
◯「子ども部屋は将来のことを考えて可変空間に」
→家具や簡単なしつらえを動かすことで、子どもの成長に対応できるよう可変性の高い空間をつくりましょう。
◯「吹き抜けの場所に注意!」
→吹き抜けを玄関部分に設けるケースもありますが、見た目の広がりだけでなく寒さが2階まで入ってくることもあります。注意しましょう!
夢が広がる理想のマイホーム作り。
家族みんながくつろげる快適な間取りをじっくりと考えてみたいですね!