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お施主様が希望されたのは、他の屋根スタイルには無い、大胆かつ圧倒感な魅力のある大屋根の住まい。外壁は手入れのしやすい【KMEW ネオロック・光セラ18　コンフォートチタンベージュ】、バルコニーにはアクセントとして、キャラメルチーク色の手すりを採用し抜け感ある外観のアクセントに。

外壁の4か所に丸カンを付け、外構の壁と接続して大きなタープを設置できるようにしました。真夏でもお子様が外で安全に遊べるよう工夫しています。1階・2階の部屋の広さのバランスや配置、階段位置などを考慮した、ダイナミックな外観です。

南側面には大きなウッドデッキを設置。元気いっぱいのお子様がのびのび遊べるように、芝生と砂場を作りました。休日には、食事をとったり、家族や友人を呼んでBBQを楽しんでいらっしゃるとのこと。また布団干しにも重宝しているウッドデッキは活用方法も様々。

玄関は広々とした空間にしたいというご主人の希望で、土間・ホール合わせてなんと6帖もあります。幅が80cmと背が低めのキャビネットタイプの玄関収納を3つ設置していますが、上部が空いているので圧迫感はありません。奥には、サッシ付の窓があり、さらに明るく開放的な空間に仕上がりました。

シューズインクロークは、普段使いの靴や、お子様のアウターや雨具などをかけられるハンガーパイプを付け利便性を考えたスペースにしており、家族はこちらから室内に入ることができます。玄関やクロークの広さのバランスはインテリアコーディネーターと最後の最後まで悩まれたところ。扉を閉めれば客間と分けることができ、来客時にはいつも綺麗な玄関が保てます。

5人家族で親族やご友人が集まることも多いということと、小さなお子様が遊ぶスペースも確保したいということから、LDKは圧巻の25.25帖の空間になりました。ダイニング上は大屋根を利用した勾配天井にしており、さらに広く感じられます。床は、床暖房対応で挽板無垢材の「ナラ」を採用。室内が暗いイメージにならないように、明るい色味を提案させていただきました。

勾配天井と西側の壁には、間接照明を設置し、反射光がつくる明るさのグラデーションが部屋全体を優しく包み込んでくれます。キッチン前の腰壁には天然天井材の羽目板でカウンターを造作しています。ダイニングテーブルを置かれていませんが、テーブルと同じ高さにしており、コンセントがついているので、携帯電話の充電や鍋をするときに便利。

リビング収納の棚の白い壁はホーロー内装材のエマウォールを採用しました。マグネットを使用したり、ホワイトボードマーカーでお絵描きができる優れもの。リビングの扉は、玄関・LDK双方から景観が見渡せるよう、透明ガラス入りにし、より明るさと広がりが感じられます。

キッチンと背面収納とのスペースは172.5cmと広めにとりました。当初は広すぎないかとご不安だったようですが、お子様と一緒にお料理を楽しむスペースにも十分。また食洗器から出した食器をそのまま引き出しにしまうことができるため、家事楽につながっているそうです。キッチン奥には、パントリーそして一部土間仕上げの勝手口と続き、ゴミ出しや土のついたものを室内に入れるのに便利な動線になっています

正面奥に見える、白色の引き戸の先はWIC。左手の奥から洗面脱衣室へもつながるため、帰ってすぐ着替えてキッチンに立ったり、手洗いうがいの動線、さらには洗濯が終わってWICへそのまましまえる動線にもなり、家の中心にWICがあることで、非常にたくさんのメリットがあります。冷蔵庫も、くぼみにすっきりと収めて、リビング側からは見えないように緻密な設計になっています。

WICには、手前からご主人・奥様の専用スペース、また右側は3ゾーンに分かれており、3人のお子様それぞれのスペースとなっています。専用の収納場所を決めておくことで整理整頓にもつながります。リビングと同様、空間内にエマウォールを貼り、家族の連絡掲示板や学校からのお知らせなど有効に活用することができます。そして、奥の扉からは玄関へつながっており、忙しい朝でも混雑を避けられる回遊動線になっています。

キッチン裏から続く洗面脱衣室は4帖、お風呂は1620サイズとかなり広めの作りになっています。家具・家電・クロスは、清潔感のある白色で統一されています。基本的には室内干しをされますが、衣類に風を通したいとのことで、上部の窓は開けられるように工夫しました。

1階には。1.5帖の空間にタンクレストイレを設置しています。階段下を有効利用し、カウンターを設置し造作の手洗い器を施工しており、水撥ね防止のためのタイルは奥様が選ばれた【平田タイル　カノン】。おとなしめな空間に彩りを与えてくれます。

南面の掃き出し窓には、なんと、大型電動シャッターが3台ついています。リモコンのボタンひとつ押すだけなので朝も夜も時短につながります。その日の天候や気分によって微調整することにより、光の入り方も自由に変えることができます。採用して良かったアイテムの一つだそうです。